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小島アジコの落書き置き場

おもに幻想再帰のアリュージョニスト、ゆらぎの神話関連の落書きを上げています。

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ラーメンと愛国とアリュージョニストについて。

最近はちょっと本を読んだりしている。
小さい時間の隙間に少しずつ。



ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)


ラーメンと愛国。読んだらものすごくアリュージョニストだった。
既存の関係なさそうな歴史の部品を集めてきて、ラーメンと昭和史の物語を紡ぎだす。
そして、その新書自身によって語られる物語と、ご当地ラーメンをめぐる偽物の歴史の話が入れ子構造になっている。
ご当地ラーメンにはその地域独特の歴史は無く、その地域で有名になった1店のラーメンを他の店が真似をして、それをご当地ラーメンと呼んでいる、そして、いつの間にか、もっと以前からその地方の風土に即したラーメンとして存在していたかのような物語が語られるようになる。

まさにアリュージョニスト。
偽物の物語がいつの間にか真実になる。またラーメン次郎のように、独特の文化を生む。

ラーメン次郎にかかわる模倣子の話もまたアリュージョニストだ。

店ののれん分け、チェーン店というと、店の味自身に一貫性、どこのチェーン店で食べても同じ味になる。しかし、ラーメン次郎に関しては違う。
味の統一性などはどうでもいい。その店主が次郎の精神を受け継いでいるかどうかが問題なのだ。

当然店によって味は異なることになる。しかし、それは紛れもなく次郎なのだ。そののれん分けされた次郎で修業した人間がまた新しい次郎を生む。生物の進化のように次郎は増殖しその姿を変えていく。

アリュージョニストである。




というわけでラーメンを愛国をアリュージョニストの参考図書に推したいんだけど、無理筋だな……。