読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

小島アジコの落書き置き場

おもに幻想再帰のアリュージョニスト、ゆらぎの神話関連の落書きを上げています。

スポンサードリンク

魔法少女きゆら

ゆらぎの神話

言理の妖精語りて曰く、昔々ないところに、魔法少女のきゆらという少女がいました。魔法少女というのは、魔法を使う少女のことではなく、魔法によって作られた少女のことです。彼女は、魔法使いによって作られた、動く泥人形で、人の欲望のはけ口にされていました。

たくさんの男の人が、彼女を使って、普段、表に出すことのできない欲望や、自分の愛する人に行うことのできない行為を行いました。

ある時、そんな男たちの中にひとりの男の子がおりました。その男の子の名前は、あらやと言いました。あらやは、その魔法少女のきゆらに恋をしました。魔法少女は、魔法でできていますので、目の前の人間の望むようにふるまうのです。あらやは、きゆらといるときにたくさんの話をしました。遠くの誰も見たことない空を飛ぶ巨大な豆腐の話、遠くの砂漠にある、巨大な虹色のカタツムリの上にあるという動く町の話、たくさんの魔女の住んでいる霧の中にあると言われている塔の話、ラクルラールという人形使いと彼女の恋人の二人の男の話、ジャッハフリムとハッフハリムというふたつの都市の話、涙で世界を沈めたレストロオセという女の子の話、鉄をもたらした双子の姉妹の話。そんなたわいのないおとぎ話を、きゆらは微笑んで聞いていました。

ある日、少年は、この魔法少女を、どうしても人間にしてあげたいと思うようになりました。

そして、少年は少女を連れて、町を離れ、旅に出ました。旅に出る中で、様々な試練を潜り抜け、少年は、魔法少女を人間にできる魔法使いのもとにたどり着きました。

少年は、魔法使いに魔法少女を人間にしてもらうように頼みました、魔法使いが、彼女に魔法をかけると、彼女は泥人形から、みるみる人間の少女になりました。少年は喜びましたが、少女は泣きはらしながら、少年を罵倒する言葉を投げかけ、今まで、自分がされてきたことを嘆きながら、世界を呪い、少年の男根を切り取ってしまいました。

そして世界を呪う魔女となりました。

これが、魔女きゆらの、始まりの話です。


魔法少女きゆら - ゆらぎの神話百科事典